成長痛と成長期スポーツ障害

やしま接骨院です!

この度、まるごと県央 9月号 に掲載されました!

 

掲載は質問に対して簡潔に短く回答しました。

WEBではもう少し詳しく、

成長痛と成長期スポーツ障害を説明していきます。

 

 

成長痛と成長期スポーツ障害は違う】

 

まず、成長痛成長期スポーツ障害は混同されがちです。

なので痛みを成長痛と思い込み、放置した結果、成長期スポーツ障害が重症化するケースもあります。

 

混同されている原因としては

 

 ・子どもが足や膝を痛がる=成長痛

 ・子どもが痛いという程度は大したことない

 ・昔はこの程度なら我慢していた

 ・成長期スポーツ障害だったとしても、医療機関側の名称や症状の説明が不十分だった

など

上記のような誤った認識や知識、経験則をもとに

伝えられてきたことが

混同されている原因といえます。

 

 

・成長痛とは?

 

3歳〜12歳頃(ピークは3〜6歳)までの子どもに

夕方から夜間にかけて膝や足の痛みを訴えることが多く

朝には痛みが消えていきます。

 

泣くほど痛がる場合もありますが

どのあたりが痛いかはっきり言えない子も多いです。

 

他にも

 ・圧痛(押した痛み)がない

 ・痛みの訴える場所に熱感がない

 ・腫れがない

 ・痛みは成長とともに消失する

 

痛みは成長とともに消失するので

不安にならずに済むますが

他の外傷や障害を見落とし、放置するのは危険です。

 

 

・成長痛の原因

原因不明です。

 

成長途中で筋肉、骨、関節が未完成なため疲れが蓄積しやすいのが原因という意見

成長痛は骨の成長とは無関係とされる意見

寂しがりな長男に多いという意見

様々な意見や研究が飛び交う中、原因の完全な解明にいたっていません。

 

世界でも認める症状ではありますが

重要度が低い(時間とともに痛みが消失する)ので

研究やメタアナリシス(※1)は乏しくなっているのではないかと推定します。

 

※1 メタアナリシス: EBM(根拠のある医療)において、最も質の高い根拠。

複数の研究の結果を統合し、より高い見地から分析すること

 

 

・成長痛との向き合いかた

 

子どもの身体は急激な成長と変化とともに、不安やストレスを感じています。

大人はモヤモヤやイライラを表現できますが

子どもは不安やストレスを上手く表現できない場合もあります。

 

成長痛だから放っとけば大丈夫 で終わらず

積極的に親子でストレッチなどをおこなうなど

お子さんを安心させてあげましょう☺️

 

この際のストレッチは、痛いところを伸ばすことなどは深く考えず

スキンシップをとることを優先しましょう!

 

 

・成長期スポーツ障害とは?

 

成長痛と比べ、原因が必ずあります。

 スポーツ外傷:運動時の外力によって瞬発的に起こる 捻挫 肉離れ(筋挫傷)、骨折、脱臼 など

 スポーツ障害:使い過ぎ(オーバーユース)や反復動作など繰り返し過度の負担がかかることによって起こる障害

 

 運動頻度が増えてくる成長期(小学生から高校生)に起こる障害成長期スポーツ障害です。

 

中高生までの成長期では骨端(骨の両端)の軟骨は

未発達なため外力に弱く、キズついたり変形する障害を生じやすいです。

なので、成長期スポーツ障害の中の多くは骨端症と言われています。

 

 

・成長期スポーツ障害の原因

 

種目で障害の割合は異なりますが

未発達な成長期でのオーバーユースや柔軟性低下が原因です。

でもそれだけが原因なら日本の高校球児のほとんどが野球肘でしょう。

 

他の原因は

動作不良(フォーム不良)です。

 

当たり前な話ですが、間違ったフォームで酷使すれば壊れます。

しかし、間違ったフォームではなく

速い球を投げる正しいフォームを教わっていたとしても

速い球を投げる土台や必要な可動域、正しい筋、関節の使い方がなければ壊れます。

 

【現在可能な正しいフォーム】と

更にパフォーマンスアップしていくための

【出力に耐えるための土台、可動域や柔軟性、ボディコントロールの獲得】が必要です。

 

軽自動車にフォーミュラカーのエンジンを乗せて走れません。

 

 

・成長痛と成長期スポーツ障害の見分け方

 

ここまで長くなりましたが

成長期スポーツ障害 は 成長痛とは違い、

明らかな臨床所見があります。

 

 ・圧痛がある

 ・熱感がある

 ・腫れがある

 ・朝になっても痛みがとれない(または運動中など日中も痛い)

 

※急性の外傷や障害の一部症状

 

どうでしょうか?

成長痛とは真逆ですよね。

 

・確認してみましょう!

 

どっちかな?と疑った時は

圧痛の左右差、熱感、腫れがあるかを基準としましょう

お子さんが運動をされていて

これらの症状が一つでも あり であれば

スポーツ外傷やスポーツ障害の可能性があります。

 

判別がつかない時はいつでも

スポーツ外傷、スポーツ障害に強いやしま接骨院にご相談ください!

 

治療やトレーナーの現場にいると

小学校低学年くらいでも成長期スポーツ障害になっている子たちを目にします。

これはチーム事情や方針、少子の人数不足も

近年のオーバートレーニング、オーバーユースに影響しているのではないでしょうか。

 

 

 

・成長期スポーツ障害に含まれる一部

 

 ・オスグッド ・シュラッター病

 ・野球肘(内側型、外側型またはOCD)

 ・有痛性外脛骨障害

 ・踵骨骨端症(シーバー病)

 ・リトルリーガー肩

 ・シンスプリント(これは特別枠で)

 

これらの個別の症状や原因はまたの機会に☺️

 

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新潟をスポーツで盛り上げたい!

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野球のスポーツ外傷・障害

やしま接骨院です!

 

甲子園終わってしまいましたねー‼︎

良い夏でした⚾️

星稜の奥川くんと履正社の井上くんの戦いは

楽しく勝負してるのが伝わってきて

観てる私も楽しませてもらいました!

 

次のステージでも熱い戦いを繰り広げてくれる2人だと思います

そして、高校球児のみなさん!お疲れ様でした!

 

今日は

今話題の球数制限のお話!

…ではなく

球数よりも「球」の話をしていこうと思います🌞

 

 

  • 野球のスポーツ外傷・障害

 

まず野球ボールの重さはみなさんご存知ですか?

軟式ボールJ号(小学生用)

126.2〜129.8g

軟式ボールM号(中学生〜大人用)

136.2〜139.8g

硬式ボール(全世代統一)

141.7〜148.8g

 

リトルシニアに入らず

野球を続けていく流れだと

最大値では約10グラムずつ増えていくのがわかるかと思います。

 

ちなみに140g程度を例えると単1電池やチンゲン菜(1株)を投げるのと同じくらいですね。

チンゲン菜…

 

重さが変わる転向期は

一般的に多いのが 小学校→中学校、中学校→高校 です。

 

たった10gと思われがちですが

この変化はかなり大きく

転向期のスポーツ外傷・スポーツ障害のリスクが高まります。

 

 

  • ボール負荷とオーバーユース

 

成長期+10g+練習量UP(進学に伴う)

 

一球一球は大したことなくとも

未発達な柔らかい軟骨に

小さな誤差とオーバーユース(使い過ぎ)により

スポーツ外傷・スポーツ障害のリスクが増加します。

 

重さの誤差の修正は一朝一夕ではできないため

パフォーマンスは勿論下がります。

慣れるために量は必要ですが

転向期は 量の増やしすぎ と オーバーユース は避けましょう。

 

硬式ボール転向期は更に負荷が増えます。

軟式ボールは重さの個体差(※1)が3.6gに対して

硬式ボールは7.1g

※1 製造上一球一球全く同じではありません。

 

軟式ボールは湿度や水分の影響を受けませんが

硬式ボールは馬皮あるいは牛皮と糸なので

湿度と水分の影響を受け、重たくなりやすいです。

 

経験者としては硬式ボールは「メーカー差」もありました。

それ故に硬式ボールの個体差は7.1g以上あるのではないかと推定します。

それだけ個体差があるボールを

コントロールするわけですから負荷も増えてきます。

 

球児や指導者たちには「なんとなく重たくなる」で終わらず

転向期の外傷・障害リスクを理解した上で

練習の取り組み方を変えたり

セルフケアを怠らないように努めましょう。

 

 

  • 投球時の痛み

投球時には色々なフレーズで痛くなるケースがあります。

 

・テイクバック時

・ボールを引き上げるコックアップ時

・肩が最大外旋に入るアクセル期

・リリース時

・フォロースルー直後

・変化球時

 

など

どのタイミングで痛くなるかで損傷部位は異なりますし

アプローチする場所や方法も変わります。

 

 

当院は細かく問診、分析し

パフォーマンスを早期改善いたします。

野球障害、野球のお悩みもお気軽にご相談ください!

 

 

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